2025-01-01から1年間の記事一覧
江の島にて 約十五年ぶりに添い寝フレンドだった人の家を訪問することが決まった。手土産でも買っていこうと思ったのだけど、はて、私はあの人が好きなものがわからない。もらって喜ぶものだけではなくて、喜べないものも、食べられないものもわからないとい…
これまでストリップ劇場に行っても、裸で踊る人と自分の身体を比較して一喜一憂したり「否定(否認)していた自分の身体を肯定できた」という感覚は持ちえなかった。なぜなら、劇場に通い始めた時点で性暴力で一度失った身体を十年ほどかけて取り戻せていて…
六月の御茶ノ水 六月半ばの御茶ノ水はそこまで暑くなかったので、汗ばむことなくドラッグストアに入店した。これまでの人生で一度も探したことのない物品を代理購入してからあなたたちの元へ向かった。唐突に、能動的に会いたいと伝えることはあまりない私だ…
精神状態が回復したんだな、と気づくのは同じ財布を使い続けて七年目になる時で、多少画面は割れているけど同じスマートフォンを使い続けて四年目になる時だったりする。あとはすべてが間に合わなくて、あるいはすべてのエネルギーが切れて徒歩十五分の距離…
十年間、ミレーナの効力でナプキン要らずの人生だった。ところがミレーナが抜去された*1ので、ホルモン剤の影響がなくなり生理のある人生に戻った。どろっと経血は出るし、不衛生だし、臭うし、注意しないとお気に入りの下着は汚れるし、精神的に落ち込むし…
《自分の命日》のようなものがある人の役に立てればいいなと思って、この記事を書く。 性暴力被害や死別の話が続くので、あなたの体調に応じてあなたに負担の少ないタイミングで読んでほしいです。 アニバーサリー・リアクション(記念日反応、命日反応)と…