ひとの数ゆび折る愛の世界線わたしはそこで息してないな

昨年京都で購入した塩胡椒の容器が空になって、縦にも横にも振っても何も出て来なくなってしまった。一年はあっという間に過ぎて、過ぎたが、いまだ感染症は収束しないどころか悲惨な状況がある。政治の要因が大きいだろう。コロナが流行する前に街角を歩い…

サバイバー紀行(8月29日)

「あなたとの訳わからないあの日々に、私はどれほど救われたか」 ※性暴力に関する記述があります。安全と感じられる場所でお読みください。※ 十年前、加害者に自宅を知られていた私はもうそこに住み続けることができる心理状態ではなくて、焦る気持ちで荷造…

Prego con tutto il cuore per l'anima

6年前の8月14日。今年の8月14日。同じ方法で。そんな偶然あってたまるかという苛立ちで硬直する。 映画『イデオッツ(愚者)』のストファー。彼は「お仲間」たちと「演技」をしながら共同生活を送っている。その表現は露悪的で差別的で、品性の底は抜けてい…

雨の日の盆踊り、夢のなかで

十代の頃、雨の日が好きな理由に「路上に現れる変質者も、雨の日は家に籠もりたいだろうから(遭遇せずに済む)」というものがあった。実際そういう統計があるかは知らんけど、雨の粒がアスファルトを打ち付けるたび、得体のしれない大きな何かに守られたよ…

豆を煮る

「フェミニズムとか、よくわからんのよ」と彼女は言う。 私にとっては、身動きの取れなくなった世界から脱するためにそれが必要だったことを伝える。リプロダクティブ・ヘルス/ライツの思想を知って、臨床家や研究者、芸術家が世に出してくれたサバイバーの…