Prego con tutto il cuore per l'anima

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6年前の8月14日。今年の8月14日。同じ方法で。そんな偶然あってたまるかという苛立ちで硬直する。

 

映画『イデオッツ(愚者)』のストファー。彼は「お仲間」たちと「演技」をしながら共同生活を送っている。その表現は露悪的で差別的で、品性の底は抜けている。しかし低すぎるがあまりに転じた遥か遠くで、魂の癒える土地を創ろうとしているようにも見える。

「お前たちは本物か?」という破壊衝動にも似た鋭利な問いかけ。彼の痛々しい叫びに付き合いきれなくなったお仲間たちは自然と脱退していく(ただひとりを除いて)。何かを取捨選択でき、凡庸な人を演じられる彼らは、生きるに値しない社会が変わらなくてもこの地で生き残れるからだ。しかし演じられなかった者達は一体どこへ行くのだろう。迷惑がられて、疎まれて、下降して、もう漂流できる体力も残っていないのに。

 

命はいつも綱渡りみたいなものだ。なんとか足の裏をつける地に辿り着き、そこで一晩だけでも一緒に踊れたら良かった。渡りきれず、ずっと綱の上を往復するしかないあなたがいて、少しでもその腕にふれて手を引けば落下してしまう、そういう嵐の中を生きてきたあなたがいる。春は死なないでと約束しても、夏は跡形もなく散っていく。秋は私が生まれ、冬はあなたと添い寝した。夏だけが、繰り越せない。一回きりなのだ。火が舞うように、決定的な別れと出会いだけがある。

 

Sukyeon Kim plays Liszt Liebestraum No. 3 - YouTube


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