うれぴっプルン戦記

性的主体性と添い寝とダンス

女体を引き受ける覚悟をした(3)

前回の記事(以下)から1年以上経過してしまいましたが、私は元気です(早く続き書け!!)

▲若干記事の内容加筆してます

 本日でミレーナ体験記完結となります!!

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●話は2015年1月(当時23歳)に遡ります

ミレーナを装着したいと医者に相談→未産婦お断り(まだ若いし、気持ちが変わって出産したくなる可能性は高いし、万が一装着中に事故が起きた場合に責任を取れないと言われた)→泣きながら帰宅する

 

という流れで、途方に暮れていた私。

直後ツイッターに愚痴をつぶやいていると、DMが届く。なんと、『この病院なら未産婦でも可能かもしれませんよ』と情報提供の内容(感謝しきれません。本当にありがとうございました)。

そこで早速、翌月(2月)に予約を取り、渋谷区の某産婦人科へGO!

 

 

産婦人科医との会話(私「  」 医者『  』)

「今までピルを使用していたんですが、今後ミレーナを検討しています。出産未経験です」

『避妊目的ですか?』

「避妊も理由の一つですが、もともと月経困難症の診断は受けていて、生理が重いことも理由です」

『そうなのね。じゃあ保険適用(月経過多)ね。装着しましょうか』

 

という流れで超スムーズに決まる

 

そこから、(2)にも書いたようなミレーナの値段(保険適用で1万弱)や効果とメンテナンス(5年間効果継続で、装着して1年間は定期検診を受ける、2年目以降は年に1回の検診でOK等)の説明を受けました

 

※ちなみに、説明書にもこう記載されています

  • 3ヵ月以内の検診(医師の指示があれば1ヵ月後も)
  • 1年後の検診(または必要に応じてそれ以前)
  • 1年以上装着する場合は、必ず年に1度(異常を感じなくても必ず検診をうける)

参照:

定期健診について|子宮内黄体ホルモン放出システム ミレーナ®52mg|バイエル薬品

 

あとは、麻酔を使うかどうかの選択を委ねられました

実際、出産経験があれば問題ないらしいんだけど、未経験の場合はかなり痛いという噂。ただ、痛みに強いタイプだと自負していたところもあり、「どれくらい痛いのか感じてみたい」という自虐心と好奇心(?)もあり、「麻酔なしでお願いします」と返答。

 

 

 

●避妊希望する女性=性暴力被害者の可能性

 

施術日を決定した後、一人の看護師に呼び止められる。

「あの、あなたもしかして・・・・、彼氏が避妊してくれないとか、そういう理由でミレーナを選んだんじゃない?・・・大丈夫ですか?」

 

DV被害疑惑!!

その瞬間は驚いたんだけど、実際問題、そういう可能性は十分あり得ることなので(だし、医療福祉の専門職は常に命に関わる最悪の事例を想定しながら働くものだと思う)、納得できる対応だったなと(聞き方が直球すぎたのではとも思った)。もし実際にDV関係があった場合、医療側としては女性側の避妊の意思に協力しつつ、長期的な目線で、被害から抜け出せるよう、うまく支援機関に繋いでいかないとだもんね…。

 

しかし当時の私は失恋直後でパートナーさえいなかったんだよね。笑

その場では「違いますよ!大丈夫です」と答えたものの、未婚/未産婦かつ若年層なので、余計に心配されたのかもしれない。まだまだ、「パートナーの存在に関わらず*1」「主体的避妊をする」という性的選択は周囲に理解され難い現実があるのだろうなと思った。

性被害対処としての消極的選択ではなく、自分の利益のために女性主体の避妊(ゴムではない避妊方法)を選んでいる場合でも、「避妊を自主的にする女性=男性に避妊してもらえない/避妊してと言えない弱者」「男性に避妊方法を強制されている被害者」という見方をされてしまうこともある。医療側が最悪の事態(DV等の性暴力)を想定してこういう質問をするのは職業柄当然のことだと思うし、「可能性」を想定されるぶんには不快じゃないけど、別の文脈で「女性が自主的に避妊するのは男性に暴力を振るわれているからだ(女性の積極的な意思ではない)」という断定的な表現(偏見)を向けられるときは、困ってしまう。パートナーの男性に強制されない形で主体的避妊を望む女性だっていると思うんだけど…って思う。

年齢関係なく、自分の体や性について学んで、やむを得ずの「消極的選択としての避妊*2」だけではなく、自立的な「積極的選択としての避妊」という考え方も浸透して、複数を選択できる環境が広がればこうした誤解も減っていくのかなとも思った。

つまりDV支援(暴力被害/加害を防止するための教育)と性教育(正しい性知識を得て性的主体性を培う教育)とが同時に行われなくてはいけないんだろうな。片方だけ重要視して片方を軽視するのも変な話だものね…。

 

▼ちなみに、恋人/パートナー/夫婦間の性的DVの例

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余談。DV防止法(家庭内DVやデートDV)における被害者の定義は女性だけでなく、男性も含まれています*3。ちなみに、こんな流れで改正されてきました。同居していない恋人間における暴力はまだ対象外。

 

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●で、施術当日

話をミレーナに戻します。施術当日、いつもの分娩台に乗り、股をカッと開いて、意気込みました。『力は抜いてくださいねー』と声掛けられて、フッと脱力した瞬間に

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!?

子宮頚管内を慎重にじわじわ〜とチクチク刺されている感じ(?)。時間としては、短くもなければそこまで長くなかったという印象。その間は心の中で(ううううう・・・ううう・・)って歯を食いしばっていたけど。

『終わりましたよ〜』って声が聞こえたときには冷や汗ダラダラ。その後、若干の腹痛と不正出血があり、ナプキンと痛み止め(ロキソニン)を頂いて終了。

※未産婦かつ痛みに弱い人は麻酔を使用したほうが良いかもしれません。うん、普通に痛かった。

 

 

 

●それから(装着から1年間)

施術後一ヶ月後の検診。その後も、不正出血がわりと長く続いていたため、2ヶ月に1度は検診のため足を運んでいた。でも、毎回「きれいに装着されてます」と問題なし。

半年後には不正出血もおさまるという話だったけど、私は1年以上、生理期間周辺や性交後に少量の不正出血があった。他の病気を心配して、諸々の検査したけれど、どれも異常なし。もともと糜爛があったのと、子宮内膜が薄くなったことで起きるものだろうとの見解。とりあえず安心。

 

 

●最近(装着から1年半経過)

問題ないから年1回の検診で大丈夫ですよと強く言われて産婦人科からは足が遠のいている。来年1月に再検診に行く予定。⇒追記:検診行ったけど順調とのこと(29年1月)

 

 

総括。ミレーナを使用してみて、本当に快適な生活を手に入れたと思う。性暴力被害や想定外の妊娠に対する不安軽減、避妊がほぼ確実という安心感と自己コントロール感。生理痛も経血量も激減&生理期間が短いという気楽さ。ピルよりもコスパが良く経済的なメリットも嬉しい。

そして、なによりも自分の体に対する意識が変わった。これまで去勢を望むほど女体として生きていくことを受け入れられなかったけれど、自己管理して自己尊重できている現在は、快適にカスタマイズしながら性に対する勉強もしてこの体を引き受けて生きていきたいと思えるようになった。いやあ、よかったです。

 

 

 

長くなったけど、これにて完結!

最後駆け足でごめんなさい!

読んでくださり、ありがとうございました!!!!!!

 

*1:パートナーの有無、パートナーの人格や要求、性暴力被害の有無とは無関係な文脈で、主体的避妊をする人もいるはず

*2:これも自己防御術のひとつ。緊急性があるときほど重宝される。どんな状況であれ消極的選択であれ自分を守れた人の勇気は素晴らしいものだ

*3:しかし刑法での強姦罪については未だ男性は被害者対象外。来年改正されるかもという状況