人生、添い寝にあり!

添い寝の伝承

なんのために痩せるの?つけまつけるの?生きてんの?

安心快適な新居で春を迎えたら……太った。

体重は変わらずなので油断していたら、あらまぁ。ウエストが4㎝太った。

12月~4月の間、自分の身に何が起こったのか、振り返ってみる。安心快適な生活なので、まっすぐ家に帰り、それ以前に比べて外出する機会は極端に減った。化粧する頻度も月に4回くらいという超インドア生活。寒いし、自宅が快適だし、出勤以外は布団にくるまっていたのである。ジムには週2回通っていたものの、有酸素運動はせず筋トレのみ。間食も毎日していた。ごろごろ布団で漫画を読んでいると、夫がご飯を準備してくれることも多く、「ごはんできたよ~」と呼ばれ食事を終えた後も、寒いので、再び臥床。

…という感じだったので、太ったのだろうね…。

 

 

ということで、先週くらいからダイエット志向になってます。

ここ8年くらい、ほとんど体重の変動がない(意識すればすぐに元通りになっていた)人生だったのもあり、やる気はでてくるし、行動もできる。

まあ、今後加齢によって、体型維持、じわじわと肥えた場合に体重を戻すのは今より確実に難しくなるだろうから、生活習慣を改めるには絶好の機会だろう。

そこで、ダイエット5箇条を宣言しておきます。

 

 

その① 間食をやめる。22時以降は食べない。*1

 

その② 筋トレ<有酸素運動。ジムは最低週2回/1時間以上動く。*2

 

その③ アウトドア生活に戻す。*3

 

その④ やたらアマゾンで中古本を買わない。*4

 

その⑤ 具体的な目標設定。2週間に1度身体測定。*5

 

 以上でござる!

 そもそもの話になるが、なんで私は痩せようとしいているのか?

一つはインドアすぎる生活習慣のままだと、将来健康を害す危険性があるから(今は体脂肪18%だけど、この先体脂肪・内脂肪共に増えるだろうからねー)。

もう一つは、自己像が10代の頃の体型のままだから、である。「これが!私らしい裸だ!うーん裸体最高!」という認知範囲があって、そのイメージの維持がアイデンティティー統合につながっている。

 

他、健康増進以外の理由で、いろいろと容姿や体型について悩む人は多いと思う。特に女体持ちの人は(最近は男性もだけど)容姿(骨格やパーツは先天的才能なので例外を除き努力ではどうにもならないのに)を上から目線でジャッジされやすいので、容姿を中心に病んでしまう人もいる。

そこで、最後に、というか、これがメインなんだけど、ダイエットや女体美化神話にまつわる面白い作品やエンパワーメントな作品がいくつか思い浮かんだので紹介したい。

 

どうしてキレイになりたいの?「痩せすぎ」モデル禁止法案とLUMINEのセクハラCM - ミチクサダイアリー

michikusadiary.hateblo.jp

要するに、痩せていないと着られないか似合わない服ばかりが「トレンド」として設定されているということ。多様性ダイバーシティ)を考慮に入れない、ということの罪。

(中略)

私が主張したいのは以下の点。

・ 「痩せすぎ」体型でなければ、着たいと憧れる服はたいていの場合着こなせない。このことはファッション業界が「キレイになる」「オシャレをする」ための行き過ぎたダイエットを支持あるいは容認しているとも言い換えられる。

・「女性とは男性から愛される(周りから評価される)ためにオシャレをするものだ」という考えの押し付けがなくなっていない。

 

つまり「痩せすぎ体型を維持すること」「男性から愛されるよう努力すること」が強いられているという構図。女性のファッションを語るとき、こうした視点からの意見になっていないか?はよく吟味する必要がありますね。

 

 

f:id:kmnymgknunh:20160418001924j:plain岡崎京子ヘルタースケルター全身整形人間「りりこ」の物語。

視る側であり、ジャッジを下す消費者、彼らに消費され視られる者。愛されるか、飽きられないか、馬鹿にされないか、そうじゃなく、あたしを消費できるものなら消費してみろ、蹴散らかしてやる、と、忘れっぽく流行任せの消費たちを睨み付返す、狂気の中を生きる強かな女の話。原作ファンには不評だったらしいが、映画化もした。(ちなみに岡崎作品だと、私は『リバーズ・エッジ』を愛してる。これはヘルタースケルターの「こずえ」が主人公。作品一面を漂う乾いた感じがたまらんのだ)

 

 

f:id:kmnymgknunh:20160418003830j:plain東村アキコ主に泣いてます

美人すぎる故に何事もうまくいかないどころか周囲の人を不幸にしてしまい、自分を愛せずにいる「泉さん」の物語。女性の容姿に対して差別的言動するキャラも多い(※ブスやデブに対する非人間扱いだけじゃなく、職場など容姿関係なく、採用・評価されるべき場面で美人という部分だけに注目して人間を特別扱いすることも差別的といえる)けど、ギャグとしてさっぱり読めてしまうのが怖いというか東村作品の面白さだと思う。美人すぎて不幸で自己肯定感低すぎる泉さんが最終的に「幸せなブス」になるのとか、泉さんと容姿を比べられイライラしている他女性陣が奮闘して自分の力で幸せをつかみ取るエネルギッシュな描写も良い。

 

 

f:id:kmnymgknunh:20160418005712j:plain大野佐紀子『「女」が邪魔をする』

日常生活で発見するジェンダー的な話題をとても読みやすい文章で書き連ねている本。著者がアート系の人だったりして、柔軟な印象を受ける。男性を敵、としないで、男性が抱える非モテの悩みやらも掘り下げていたりと、不平等な現実をわりと公平なニュアンスでやわらかく語ってくれている。ジェンダー論わからんっていう人も、男性も、わりと読み易いと思う。おすすめの一冊。

化粧も下着もファッションも、すべて詐術、仮装である。そういうものを使って男に性的アピールし、扶養してもらわないと生きていけない時代が長かったので、女はやたらとその方法に長けてしまったわけである。

(中略)

「夫・恋人のために若く美してありたい」という表現も、要は美しくも若くもなくなった女に男は性欲を感じないからだ。内田春菊の漫画に『こんな女じゃ勃たねえよ』というのがあったが、「見る者」である男は、「勃たねえ」のを女のせいにできるのだ。

(中略)

すべてのファッションは女装である。「女」に擬態するためのコスプレである。だからここであえて「オシャレは男ウケのためである」と言ってみよう。逆に言えば、私は男ウケのために女装しているだけ。

「本当の君の姿」を見たい?そんなものはないです、残念ながら。…「自分のために着ている」と自己肯定するより、どうせならこういう開き直り方で男性の欲望と幻想を宙づりにしてみたいとは思いませんか?

第四章「すべてのファッションは女装である」より 

 

◎ちなみに表紙デザインのつけまつげは「自まつげ」と思わせる程度の短毛タイプ。

ちなみに…、がっつりタイプはこれくらい長いし太いし重い。(笑)

まぶたの皮膚が薄い人は、つけまの効果で皮膚が持ち上がり幅広い二重になりやすく、整形の領域となるのである。

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近年、容姿を気にする(視られる側としての)男体というジャンルが浸透してきていて、女性が男性の容姿をジャッジする(キモイと貶すのではなく美しいと愛でる対象とする!)風潮も珍しくない。「勃たない」原因を女のせいにできる男性と同等に、セックスレスの原因を「彼に性的魅力がないから」と愚痴る女性にも出会う。若い男性も女性同様に、肌、体型、服のセンスを気にする人が増えている。中には美容整形や脱毛に夢中になる男性もいる。ひょっとすると、『つけま・つける・男子』とか『つけまリーマン』みたいな男体持ちも、将来出てくるのでは?…なんてね。

 

大野氏の解釈に対し、いやいや、まずは「自己満足ではなく、他者から承認されるような≪可愛い≫こそが正義、という呪い*6から解き放たれよう!」「自分を愛せる、自分のためのオシャレをしようよ!」を訴えかけるのが、こちら。

f:id:kmnymgknunh:20160418014914j:plain雨宮まみ『女の子よ銃を取れ』

この本の面白い所は、かつて人気番組だった「ビューティコロシアム」の批判で始まるところだと思う。知らない世代もいるかもしれないけど、私は小学生の頃この整形番組を母親と観ていたなぁ。容姿に恵まれず人生に悩む女性をプロデュースして「きれいにする」番組。ついていない人生を送ってきた女性に対して、出演者が「まず貴女は努力してないじゃん」「本当に人生変えたいの?」と説教する。「(美しくないと不幸」と刷り込み「心も素直できれいじゃないとダメ」と、女性を引き裂くような精神論にもっていく番組のえげつなさが丁寧に丁寧に暴露されている。

著者の雨宮氏はブログでこう語る。 

「美しさ」というのは、誤解を生みやすい言葉ですが、 わたしはこの本の中で、「美しさ」というものを、その人本来の姿や魅力として考えています。飾り立てなくても、ヒールをはいたりしなくても、その人がその人らしく、居心地よくしている状態になれること。劣等感や女失格、みたいなつらい気持ちに縛られずにいられる状態を目指すことを、本の中では目標にしています。

『女の子よ銃を取れ』 - 戦場のガールズ・ライフ

<海外のビーチでは、老若男女、体型関係なく、みんな楽しそうにしている。でも、日本だとどうだろう?スタイルがよくないと、若くないと、かわいくないと、海で水着になれない、恥ずかしい、抵抗がある、哂われる、そんな空気がありませんか。お店に並ぶ水着の種類も若者向けばかり、おかしくないですか。腕が太いだの、胸が小さいだの、お尻が大きいだの、他人と比較して、自分の体を愛せないでいる女の子は多いけど、あなたは十分チャーミングなのに、もったいないよ。あなたはあなただから、きれいなのに…。>そういった、愛溢れるメッセージが詰まっている本です。

 

以上、5点の紹介でした。

 

思いのほか、長くなっちゃった。うーん、自分のダイエット宣言と紹介分は分けるべきだったかな?まあいいや。

ブスな自分ときれいな自分、この両面を現実の中で抱きしめて生きれるといいんだろうねー、なんて思う。心身共に健康的だと楽ですね。そこに行き着くまでは遠いかもだけど。ずっと感じていること。人間。特に女性、「若さ」を離れたあたりから抜群に美しくなると感じる。自分を生きることを選んだ人はきれいだ。自分は死ぬまで自分だもんなあ。

おしまい。

 

 

*1:極端な食制限はしない。チョコレート大好きだしストレスが溜まるのは避けたい。なので食事のデザートとして甘いものは摂取する。できればヨーグルトやフルーツ系を選ぶ。最近炭酸ジュースはやめて、無糖の炭酸水ばっかり飲んでる。満足。

*2:ボクササイズ、ダンス、エアロビ教室があるときはそれを優先して行う。それらのプログラムがない場合、ジムにて競歩を30分以上やる。※職場の作業療法士からランニングより競歩のほうが良いとすすめられた。たまに近所の川原を5キロ走ってるけど、これは気分次第で継続していく。

*3:自宅外で定期的な活動があれば、メリハリがつく。寝たきりにならない。なので、交通費のかからない、自転車利用できる範囲で趣味を増やそうと思った。そこで地域の力を活用。区のHPを眺めてみる。手話、将棋、少林寺拳法。この3つが気になったので今月体験申し込みしちゃったぞい。自分の担当クライアントと地域をつなげる資源にもなるかなと、ダイエットとは別の意図も企てている。ソーシャルワーカーらしい発言かもしれない。

*4:この間古本屋に行ったらアマゾンで注文した漫画ほとんど並んでいて、今月分だけで合計1500円は損していることが判明。いや、時間短縮で便利な面をふまえたらそのくらいの損は痛くないはず。なんだけど、古本屋まで自転車を漕ぐという活動が体に良いんだよね。家でパソコンクリックして買い物するよりも断然健康的。お目当ての本が見つからない・品質が悪い等、無駄も多いだろうけどさ。ということで区内の古本屋チェックしたので、しばらくは自転車で古本屋巡りしようと思う。晴れた日の休日に。区の名所巡りもできて、一石二鳥。というか区外でも自転車で行けそうだ。10キロくらい漕げる。せっかく1年半前にクロスバイク買ったんだし、活用しないと。

*5:ウエスト62センチ

*6:こんなのもある

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