人生、添い寝にあり!

添い寝の伝承

デンマークでの近況(秋)を更新しました

近況をブログに書きました。 kmnym.hatenadiary.com 長くて読むの大変、という人のために告知のみ以下にまとめます。 ==================== ◆ストリップ同人誌への寄稿をしました。 https://x.com/cr_strip/status/1718168419282165876?…

デンマークでの近況(夏)を更新しました

皆様、お久しぶりです。 ①8月半ばに下書きにしていたままの記事がようやく完成しました。 猛暑と出会えない夏 - To be naked is not a grief (hatenadiary.com) ②明日の文フリ大阪にて、『添い寝と生還』が委託販売されます。ぜひお立ち寄りください。 それ…

デンマーク生活の近況報告ブログを作りました

お久しぶりです。 タイトルの通り、デンマーク生活の近況報告ブログ(期間限定)を作りました。 帰国までの間、月1程度書いていこうと思います。 生活に余裕ないからか、いつものことなのか、興味関心の寄せ集めパックのような勢いのままの文章ですが、読ん…

ノンバイナリーを生きる裸

―私の右上腕には、大きな火傷跡がある。 ―私の大陰唇は、黒くてぷっくり膨れていて可愛い。 ―私の肌は、アトピー治療のステロイド剤と共に生きてきた。 ―私の眉は、いつも思うように描けない。 ―私の胸は、子どもの頃から何度も見知らぬ人に鷲掴みにされ、19…

愉快な生を助けることについて

一昨日のことだ、compagno(仲間)の語源はパンを共に食べるもの、分け与えるものだという話を大阪で語った。私は、パンをもらうように身体を作り直したので、返礼と伝承の方法をいつも探していた。私の身体があなたの身体の中をうまく渡り歩いているのがわ…

Dear survivor.

Freedomセミナー「規範からの脱却~奔放な人生を祝って」 3月19日(日)大阪にて、1時間ほど好き勝手喋ることになりました。 奔ZINEを買ってくださったつばきさんが(昨年末初対面だったのですが)年明けに「一緒に登壇しませんか」と声をかけてくれて、その…

忘れるために書いているのか?(2023年1月近況)

私の性暴力被害に泣いた人たちが、他人の性暴力被害を疑って薄笑いしているのに遭遇するたびにいつも私は引き裂かされてきた。あの日の涙に助けられたのに、この腕は力を失って、抱き締め返すことができない。そこにはサバイバーとしての怒り、悲しみ、そし…

ZINE(30年の人生振り返り)を作りました

奔ZINE「添い寝と生還」 ついに、三十年の人生に、一区切りつけることができました。 目次は以下の通りです。 ~購入方法~ 【面識のない方】 氏名(ペンネーム不可)と連絡先+可能ならSNSアカウントを明記の上、メール下さい。kmnymgknunh★gmail.com 【面…

サーティワン(2022年9月10月近況)

阿佐ヶ谷は一番の安全圏だったのかもしれない。 8年ぶりくらいに友人らと再会することになり、阿佐ヶ谷に集った。だいたいのこと、みんな覚えていなかったり、朧気に覚えていたりした。私は当時は学生で、でも生きるのに精一杯だったから、学業に専念できず…

あなたの何が私を照らしたか

半年ぶりに会った友人が、恋人の好きなところを全て箇条書きにして持ち歩いているのだと教えてくれた。酔っぱらった時に、同僚に回し読みしてもらうのだという。そして今後生殖の可能性があると告白される。「子どもが生まれたら、うちに時々来たら良い。私…

再発不安ね(2022年7月近況)

5月に退院してから毎週リハビリ通院をしていたが可動域制限もほとんどなくなったので今月から軽い運動をして良い(でもジャンプは駄目!)という指示が出た。許可の出た自転車も勇気を出しながら乗って、競歩も始めていた。いたのだが、手術部位を動かすたび…

眠れない起き上がれない日は踊るしかない

2022年7月8日は、盆博という盆踊り企画を心待ちにしていた。盆踊りを愛する有志で開催された会で、この日は16の盆踊り*1を味わえる豪華なラインナップだった。今年は開放的な夏にしたくて、外出のたびに腹出しを心掛けていた*2ので、この日もそのつもりで着…

さみしくない海、ねむらない海

さみしくて見にきた人の気持ちなど海はしつこく尋ねはしない(杉崎恒夫)という句を思い浮かべない海などなかったのに、今回は過去も未来も忘れて没頭するしかないあたらしい海だった。どうして出会うたびに表情が違うのか、どうしていつも静かに許してくれ…

翼をあげる(2022年6月日記)

翼をあげる 翼のある人を(羨むことはあっても)だれも妬んだりしない。 ないものを持つという想定自体かなわないから。家のない人を(羨むことはあっても)だれも妬んだりしない。帰路ある人々は建築物のない暮らしを想定していないから。持てるはずなのに…

幽霊に二者択一を迫られる(2022年5月日記)

青野くんに触りたいから死にたい、という漫画のことを以前も書いた。この物語はおとぎ話の世界よりも現実の世界のほうがずっとずっと怖いという事を教えてくれる。人を愛する、人とコミュニケーションを取る、と簡単に言えてしまうけれど、その中にどれほど…

「都市と芸術の応答体 2022」応募にあたってのプロフィール/活動歴

「都市と芸術の応答体 2022」応募にあたってのプロフィール/活動歴 ※氏名、年齢、性別、職業については、応募フォームにより記載済 ・群馬県出身/東京都江東区在住 ・これまでの活動歴(以下) ソーシャルワーカーとしての活動 過去の経験業務 ・地域密着…

性暴力と贈与

(支離滅裂な思考のメモです でも大事な内容だと思うので公開します) 慈善事業を行う裏で地位を利用して性暴力加害を繰り返していた人がいる。被害者たちを心理的・経済的・社会的にサポートするための手立てが不十分な中、彼の周囲が「社会的制裁は受けた…

突然の松葉杖生活7/入退院詳細/家族主義と異性愛規範に対する奮闘

無事に手術が終わり退院した。術後創部からの感染が起こらないようひとまず自宅で安静にしている。記憶が鮮明なうちに入退院にまつわるあれこれを記録しておく。(侵襲的な手術内容が記載されているので苦手な方はご注意ください) ①入院前の準備について ■…

突然の松葉杖生活6/明日手術をする

明日、足の手術を予定している。初の入院。全身麻酔、口と患部への挿管、酸素吸入マスク、点滴栄養と抗生剤、オムツと尿道カテーテル、ドレナージ(ドレーンを使って体内に溜まる体液・血液・消化液・膿などを体外へ排出する)、麻酔が切れたあとの激痛に備…

突然の松葉杖生活5/手術の準備と心構え

前回の投稿から少し時間が経ってしまったのは、仕事が立て込んでいたからかもしれない。あんまりよく覚えていない。新年度からは今以上に裁量的に働けるようだ。助成金額をこの一年で管理しなければいけないので、年間計画を立てていた。そうするうちに春が…

突然の松葉杖生活4/子ども時代のこと

「あなたって地元の話、あんまりしないよね?というか地元とあなたが結びつかない」と言われることがある。地方で生まれ育ち、進学をきっかけに上京したのが12年前のこと。当時二世帯住宅で同居していた祖父母がいたが、東京に出てからまもなく亡くなった。…

突然の松葉杖生活3/ケアと色気

事故から3週間が経とうとしている。急性期を脱して痛みも引いたので今日から通院リハビリが始まった。可動域を広げてから手術日を決める予定。自宅から一歩外に出れば「常にケアを要する(とみなされる)人」として割り振られる日常にも慣れてきた。周囲から…

突然の松葉杖生活2/親密性に溺れない

事故から1週間が経過した。痛みは少ないが腫れが引かないのでシャワー後にアイシングを行っている。 以下、近況と所感を記録しておく。 外出はリュック一択になった(鞄の開け閉めが負担なので交通ICカードを首からぶら下げている) 新たに都バス定期券を購…

突然の松葉杖生活1/喪失と発見

転倒して歩行不可、レスキュー隊に運ばれ下山するという経験をした。現在松葉杖で生活している。想定外の30代の幕開けだ。骨折と靭帯損傷(MRI検査上では断裂しているか微妙な線とのこと)の診断で、患部を保護しながらの生活、その不便さにびっくりしている…

三度目の一人暮らし

同居人がスノボ旅に出ていて春までかえってこない。そこで私が今どんな生活を送っているかというと、順調としか言いようがない。気を遣わず好きなだけ音楽を聴けるというのがまず最高だ。ここ数カ月、リビングでも風呂場でも寝床でもジャズピアノやタンゴを…

一つの統合

※性暴力に関する表記があります。安全と思える場所とタイミングかご判断いただいた上でお読みください。 性暴力コミュニティでのゲストスピーカーの依頼を頂いた。当事者活動をする方やメディア関係者で構成されているクローズドな場所と聞いた。知人も何人…

2022

生き延びたよおめでとうケーキ2021 年の暮れ、魔女の姉様から「30年待つ」ことを提案してもらった。憑き物が落ちるようだった。2021年は全く自制が効かない年で、犯罪被害を経験し、東日本大震災が起こり、そんな人生の転機からちょうど10年の節目でもあった…

わたしを引き受けていくために在る身体

わたしというこの身体が幻想であってほしいと願う日があるけれども、この身体がわたしをわたしたらしめるのだと思うと本当に救いがないし逃げ場がない。 先日、事故に遭って生死を彷徨った人を講師に招いての講演会を担当することになった。視聴申し込みは20…

複数ある親愛関係の運用についての私見(リレーションシップ・アナーキー/ポリアモリーという言葉では括りきれない何かについて)

恋愛をやめて7年ほどが経つ。それはつまり『恋愛(≒相手からの要望であり提案)を引き受けるのをやめること』『「恋愛感情」「恋愛関係」に依拠しない、非恋愛的な親愛関係を模索すること』を実践して7年ほどが経つということだ*1。 以下は恋愛をやめる直前…

「料理のコミュ障」かもしれない

新型コロナウイルスが流行してから、免疫力上げなきゃなあ…と思って栄養バランスを気にしながらの自炊が増えたが、同居人のために料理をするということは一切していない。相手もそうで、お互いが自分のためにご飯を作り美味しく出来たらつまみ食いし合うとい…