人生、添い寝にあり!

添い寝の伝承

女体を引き受ける覚悟をした(4)妊娠という選択肢はあるのだろうか?

ご無沙汰しておりますー。ミレーナ経過報告その四、でございます。

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☆前回までのあらすじ☆

施術の痛みに驚きつつも、無事にミレーナin子宮。その結果、性的主体性が育まれ、自分の身体や性を肯定できるようなってきた。ミレーナによるホルモン効果は約5年間といわれているが、時は早いもので既に4年が経とうとしていた……

参照)過去記事

kmnymgknunh.hatenablog.com


kmnymgknunh.hatenablog.com


kmnym.hatenadiary.jp

 

昨年は出張が重なったことで3年目検診を先延ばしにしてしまい、年末になってようやく渋谷のかかりつけ婦人科へ。

3年目検診をさぼって4年目検診のタイミングに突入してしまったということです…(・∀・) 

そこで、判明したこととは………

 

 

 

 

 

☆  子  宮  筋  腫  さ  ん  初  登  場  ☆

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引用先)下記リンク

参照:その他の子宮の病気 子宮筋腫|子宮内膜症

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍。月経のある女性の5人に1人(4人に1人説もある)に子宮筋腫が発生すると言われていて、まあメジャーな病気。場合によっては不妊の原因となることもある(上記参照) 

 

私も驚いたし、主治医もちょっと驚いていて。

ホルモン治療(つまりミレーナ装着)によって腫瘍の増大は防げるはず。しかし2年越しに突如出現した、2.5センチ腫瘍(あんた一体どこから来たの?)。高校生の時から「生理そんなに重いんだね~月経困難症かな?」と医師に言われていたので、子宮内膜症・子宮筋腫は想定されていた*1のだが、あまりに突然で。主治医としては「年単位の経過観察で十分だけど、もし気になるようだったら半年毎の検診にきてください」と。自分の身体は大事にしたいし、今後はこまめに検診に行かないとなあと、猛反省(;∀;) 

そして、ミレーナ装着して5年目に突入なので、主治医に質問。

 

Q.ぴったり5年の区切りでミレーナを外すか判断すればいいんですか?

A.「ホルモン持続効果5年」というのは、あくまで目安。効果が弱まれば、ミレーナ使用前のように経血量も増えるし月経痛も生じる。なので、そのような症状が出現したら避妊効果自体も弱まっている。つまりミレーナ装着状態で妊娠してしまう可能性もある。 

 

年内にミレーナ継続の判断を迫られるかもしれない!ということを自覚した私でした。

 

 

そんな流れで、年明けに近所の婦人科でがん検診

ミレーナのかかりつけである渋谷のクリニックはちと自宅から遠いので、検診は近所の婦人科に行くようにしていて。

①子宮頸がん(毎年1回)20歳以降は区の無料クーポンが出ていて行きやすい。

②乳がん(NEW!) 40歳未満なので自費診療。触診と自動乳腺超音波検査(ABUS*2)で予算は1万円ほど。

最近乳がんの知人が増えたのと、20代でも罹患する可能性はあるので初めて検査に行ってみた。ちなみに超音波機械で乳をもにゅもにゅするのは全く痛くなかったです。また、子宮頸癌検査時に☆お股開脚☆するので、セカンドオピニオンを狙ってミレーナと子宮筋腫の状態もチェックしてもらうの巻。その時の先生の反応が愉快で。

  

 

先生「あら~!良かったね~!!

あなたの子宮の中でミレーナと子宮筋腫がうまく共存してるわよぉ~!!!!!」

 

(笑)

思わず笑ってしまった。なんてカラッと明るい診察だろう。「共存」っていい言葉。先生と色々語らううちに、筋腫ってやつは自然消滅しないそうで、一緒に生きていくしかないし、女体まるごと引き受けていこうという気にもなってきたのだった。同じく婦人科系疾患を持つ友人とも「筋腫の育成ゲームか」って笑いあったりしながら。

さらにびっくりしたのが、「私は子どもを産める身体なんでしょうか?」という問いが自分の喉の奥から飛び出したこと。(先生は、「筋腫あっても産んでる人はごまんといるよー!*3」って返信をくれたけれど、)妊娠を「自由に選択できる」状態と「制限されている(あるいは選択肢が限りなく少ない)」状態は、全く異なるということ。結婚を申し込んだ時も、「妊娠出産育児は絶対条件じゃない(むしろDINKSを望む)」と夫に伝えていたし、「女体を引き受ける覚悟をした(1)」でも、幼少期の経験(流産した母の喪失感に巻き込まれたこと)や女体嫌悪と出生主義への違和感*4について書いたように、これまで自分自身が妊娠出産の当事者になりたいと積極的に思うことがなかった。育児に関しては少し関心がありつつも、自分の産んだ子である必要は全くなく、誰かの産んだ子を大切に育てるという社会的役割を担えたらいいなという意識だった。でも、「産むかどうかの選択肢を持てる身体」と「産むという選択肢を持てない身体」を比較した時、セルフボディイメージの違いに気付いた。たぶんこれは、病気を抱えていたり、不妊治療中だったり、年齢の問題だったり多くの女体をもった人たちが悩んできた(今も悩み続けている)壁なのだ。選択肢が狭まっていくのを実感するほど、急に見える世界の色が変わって焦ってしまうというか。私は出産願望がほとんどなかったし今もほぼ無いけれど、可能性や選択肢がなくなってしまう喪失感、自身の肉体に対する不思議な寂しさが生じたことは確かだった。

 

1人で悩んでも仕方ないのでパートナー(夫)に相談してみた。

今年も変わらず元旦に「今年も婚姻継続、OK?」という同意を交わした。その後、「相談がある。子どもについてどう考えてる?」「子宮筋腫ができちゃったのとミレーナ五年目なのとで、妊娠出産育児について、改めて話し合いたいのDAGA。」と申し出た。(話し合いの内容は割愛するが、)結果的に「現時点では(自分たちの生殖による)子どもは持たずにやっていきましょう」ということでまとまった。 

 

 

ミレーナ5年目(4年経過)の総括として

・ミレーナ取り外しのタイミングが来ても、妊娠という選択肢を望まない。

・ピルよりもコスパが良いという理由で、ミレーナでの避妊を継続していく。

(現在27歳だし、筋腫はあるし、時間と共に妊娠の可能性が狭まっていくということを自覚しつつ。)

 

ただ、最近「妊娠出産・育児面白いよ!おすすめだよ!」って周囲の人(友人や上司)が推してくれるので、以前よりは妊娠出産についてポジティブな印象を持つようになった(他人の価値観や実践を聞くのは基本大好きなので今後も是非聞かせてください)。

また、重度とされる障害を持つ人達が子どもを産んで、周囲の支援者と楽しく子育てをしているのを見たり、あるいは親たちの実践―障害児の親たちが子の地域自立生活を模索していたり、シングル親たちが社会とつながるための豊かな実践をしていたり、勇気ある選択をして子どもを手放す(施設や里親に預ける)親達の存在―に心を揺さぶられることもある。静かな夜、蝉の声だけが響く台所で残飯を片付ける母の背中に向かって「たぶん私は生涯子どもを持たないと思う。」と伝えた17歳の自分を思い出す。10年経ってみて、「なんとかなるさ」と言える社会になってきたのかもしれないと思う。また、子どもを持たずとも豊かに生きる人やパートナーシップの形もたくさんあるということを今では十分知っている。

今月14日には、同性婚を巡る集団訴訟*5が始まった。婚姻の自由と公平を求めて、声を出せずにひっそりと生きている当事者たちの沈黙の希望を背負って、原告らが立ち上がった。結婚するしないも、子どもを持つ持たないも、どう生きてどう死ぬかも、傷ついた経験や社会的障壁によって奪われていた選択肢についても、今より未来は自由になるのかもしれない。一人ひとりの生きやすさのために、社会は変わっていくのかもしれない。

優生保護法による強制不妊手術の国賠訴訟も大きなうねりをみせている*6。10代の頃の私が「生殖」について立ち止まるきっかけになったのが、優生思想を巡る葛藤だった。20代前半でリプロダクティブヘルス・ライツの思想を知って、生殖は権利なのだと知って、自分の身体に関することについて自分の言葉で決定し表現していきたいと強く感じるようになった。性に関することは人間の根幹なのかもしれないと、どこかで読んだ。私もその考えを支持する。ならば、自分のために自分の性を享受したい。責任や哀しみも引き受けながら自分の身体で出来ることをあきらめずに楽しみたい。 

 

これにて経過報告は…終了…かもしれないしまた書きたくなるかもしれない。

とりあえず保留ということで、今後ともよろしくです。人生は続くったら続く!


https://toyokeizai.net/articles/-/246717


産む産まないは女の権利か―フェミニズムとリベラリズム

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かけがえのない、大したことのない私

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障害者殺しの思想

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出生前診断 出産ジャーナリストが見つめた現状と未来 (朝日新書)

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障害者の傷、介助者の痛み

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*1:もし、ピル等ホルモン剤を飲み始めるのが遅かったらもっと早くに子宮筋腫が出現していたと思うし、逆に月経痛に悩まされていた中高生の頃からピル等ホルモン剤を使用していたらもっと長い期間健康体でいられたかもしれない

*2:個別化する乳がんケアへのさらなる選択肢 乳房用超音波画像診断装置「Invenia ABUS」の販売開始(2014年9月24日) - ニュース - イベント&ニュース

*3:ただし筋腫の大きさ、数、位置によっては除去手術が必要なこともあるし、不妊の原因になることもある

*4:この訴訟は注目してる:「本人の同意なしになぜ生んだ?」インドの男性が両親を告訴へ | ハフポスト

*5:News Up 「ふうふ」になりたい | NHKニュース /「隣にいるはずのパートナーが、ここにはいない」彼が匿名で裁判を起こす理由

*6:優生手術に謝罪を求める会:優生保護法による強制不妊手術に対する国賠訴訟

落ち着いた人生になったのでエンディングノートを作ってみた(去年のブログから転載)

ということでエンディングノートを作ってみた

エンディングノート

エンディングノート

 

 人の死に立ち会うことも増えて(遺される側に立つことが増えて)自分の人生の先についても考えないとと思ったりして、25歳の時にエンディングノートを購入した。けれども、慌ただしい日々のなかでノートの存在さえ忘れていた。今年こそは誕生日が来る前に作っておこうと決意して、やっとのことでノートを開いたのだった。

 エンディングノート「その日のために―旅立ちノート―」の前書きには、【自立した私の最後の証しとして!】【最期の一言や一行が、遺される人々を心穏やかな安心に導きます。】という言葉が力強く掲載されている。

続けて、こんな記入項目がある。 

・自分がこの世を去るまでに実現したいこと

・家系、家族      ・介護についての希望

・後見人についての希望 ・終末医療についての希望 

・財産についての希望  ・自分史(生活史)

・かかりつけ医や病歴  ・葬儀、墓、遺品ついての希望

・大切なものの在り処  ・遺された人々へのメッセージ

 

 これらについて、自分で意思決定できるうちに考え備えておくというものである。特に「遺品整理」の項目では、【持っていく物は何もありません。自分の生き方を見直し早めの整理整頓を!】というコメントがあり、これほど説得力のある断捨離のススメはない。ちなみに現在は親友に、任意後見人を依頼中である。

 自分が描く自分の生活史と、他人が描く自分の生活史。自分が描く希望と他人が描く自分の希望。自分の考える自分と相手が認識する自分。いずれも一致はしないだろう。だからこそ、自分が何に価値基準をおいていて、どう生きていきたいか(どう最期を迎えたいか)は自分の言葉で表現しておいたほうがいい。一方的に他人*1に語られて自分の人生を決められてしまうことほど恐ろしいことはない。職業上、「自己決定」については嫌というほど考えざるを得ず、自分自身が「代弁される」「看取られる」側になる未来を突き付けられる現実が常にある。

 

書き終わってみての率直な感想は、「私の人生、薄っぺらいな!」ということだった。

でも、薄っぺらいなりに、自分が重んじる価値があって大切なものもある。

過去を肯定していて激しく悔やむこともないが、未来については望みや欲が少なくて、現状に満足しすぎている*2

 「まだまだ人生はこれから!」というのは幻想に近く、環境や運など色々な要因で、いつ大病を患うかはわからないし、ひょっとしたら明日交通事故に遭って突然意識不明の重体になるかもしれない。結構楽観的な性格ではあるけれど、自分で死を選びたくなるほどの不運に見舞われる未来が訪れるかもしれない。そう思うとき、現状維持の大切さと難しさを噛みしめてしまう。エンディングノートを書いたことで、私の人生はそこそこに薄っぺらく、大きな挑戦も望まないことを自覚して、だからこそ今あるものを失わないように地に足のついた生き方をしたい、なんていう気持ちになった。

 一つ欲を持つとしたら、自分のお金で自分の人生を支えた上、夫に遺産を残したいので、もっと財産を増やしたいということくらい(夫に相続のメリットがないのは不公平だから)。「(主に就労を通して)今以上に稼いでいく」を目標として、具体的な計画と運用をしていく必要が出てくる。地道にやっていきたい。3年毎にエンディングノートを書き直すくらいの意欲を持って毎日を生きることで、小さくとも、自分なりの目標や希望を見つけていけたらなと思う。

 

ということで、27歳になった

簡単に、この1年を振り返ってみる。

参考:去年の誕生日に書いた記事。

 

①転職してから一年が経過した

 人生初のイタリアへ。「働き方」「共生社会」について学ぶ傍ら、色彩豊かで心に染み入る料理や風景、キリスト教を土台とする建築物の美しさに目を奪われた。滞在中に怖い出来事もあったけれど、非言語コミュニケーションの中で「あなたの存在を歓迎する」と伝え続けてくれるイタリア人の寛大で陽気なエネルギーがそれを吹き飛ばしてくれた。挨拶としてのハグとキスの嵐*3。日本でも、性的な意味に直接結びつかないスキンシップがもっともっと当たり前になればいいのになあと思ってしまうほど。そして自分の想いを伝えきれない事が悔しく語彙力や表現力をつけたいと思う反面、「言葉」の力を過信しすぎずに巧くバランスを取っていきたいと感じる毎日だった。ジェラートやチョコレートに埋もれる生活に戻りたくなる(笑)。

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②再び大学に入学した

 実習にレポートに読書にと忙しい日々を送っている。やっと、レポート15本が完成して、安心しているところ。責任感を持ちながら働きつつ学生をやるのはしんどい経験で、学生を堪能できる環境の素晴らしさを惜しんだりした。国家試験に合格できれば、入学金と授業料の7割が戻ってくる(Q&A~専門実践教育訓練給付金~)ので、絶対やり切るしかないという感じ。合格できたら、来年4月からは語学の勉強を今より真剣にやりたい。あとは社労士資格取得も気になっているのが本音である。 

 
③余暇活動が、漫画とドラクエとバレエに傾倒している

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★直近一年間で鑑賞したもの(音楽コンサートを除く)

江東区にてダンスフェスティバル(29年11月)/高円寺「座」にてコンテンポラリーダンス「クライオス」(12月)/クリスマス恒例の「くるみわり人形」(12月)/イタリア滞在中に「ペトルーシュカ」を題材としたダンス(30年3月)/鎌倉にてブルメイステル版「白鳥の湖」(6月)/川崎にてアイリッシュダンス(7月)←忘れて行けなかった(笑)/世界バレエフェスティバルにてプログラムA・B(8月)*4新国立劇場にて「プッチーニ三部作」(9月)←オペラ

この先も、20世紀の傑作バレエ「ボレロ」「イン・ザ・ナイト」ほか(12月予定)/新国立劇場にて「くるみわり人形」(12月予定)/ニューイヤーバレエ「レ・シルフィード」「火の鳥」ほか(31年1月予定)のチケットを購入済。

定期的にバレエを観にいって魂を癒してくるという感じ(疲れた現代人におすすめ)。

 

★直近1年で特に面白かった漫画(今更?!な名作だらけかもしれない) 

ベルセルク (8) (Jets comics (559))

ベルセルク (8) (Jets comics (559))

 

「ベルセルク」特集 三浦建太郎×鳥嶋和彦対談 - コミックナタリー 特集・インタビュー←ネタバレ有だけど泣けてくる最高の対談

日本美学研究所 ベルセルクの文学性 後篇←読み終わったら是非一読を

ジョジョの奇妙な冒険 全63巻完結セット (ジャンプ・コミックス)
  
Banana fish (1) (小学館文庫)

Banana fish (1) (小学館文庫)

 
あげくの果てのカノン 1 (ビッグコミックス)

あげくの果てのカノン 1 (ビッグコミックス)

  
累(14) (イブニングコミックス)
 
七夕の国(1) (ビッグコミックス)

七夕の国(1) (ビッグコミックス)

 
ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

 
しまなみ誰そ彼 4 (4) (ビッグコミックススペシャル)

しまなみ誰そ彼 4 (4) (ビッグコミックススペシャル)

 

 漫画については、自宅でひっそり楽しんでいるものの、面白さをシェアできる友人がほしいという気持ちが強い(最近昔ながらの友人と家族・職場以外の人間関係が希薄)。自宅を漫喫化する方向を進めていけばいいのかもしれない。早く引っ越したい。(これ以上、会議用机とパイプ椅子の生活が続くのは辛い。)

  

④結婚生活(事実婚契約結婚)が四年経とうとしてる

 今年の春、取材を受けて、インターネットに結婚生活と馴れ初め(?)記事が掲載された。TV出演の依頼もあったが、恥ずかしかったのでお断りした。取材では、「添い寝を中心とした人生」を強調してもらえて良かった。10代の頃から性やパートナーシップの在り方をずっと模索してきた結果、この「カスタマイズ婚」を実現できたけれど、夫のコンテンツ力が高すぎて私の存在が霞んでしまう感じがちょっと悔しい(笑)。

www.huffingtonpost.jp

 最近は「奥さん」と呼ばれることに疲れを感じる。はじめは新鮮で楽しかったけれど、やはり夫が主で自分がオマケみたいな感じがするから、自分の名前で呼ばれたいなと。自分の『ご主人様』は自分しかいないのである。

 出産については未確定。この先も妊娠を望まないなら卵管結紮など永久避妊を選択したいけど実は今利用しているミレーナのほうが避妊率が高いのだ。仮に何らかの理由で妊娠・出産を選ぶとしたら、育児参加はするけれど親権は夫か第三者に託すという考えがよぎっている。あるいは社会的養護も選択肢として残る。ちなみに今年四月より東京都は里親規定を緩和した東京都が里親の認定基準を緩和、同性カップルも養育里親として認められることに | OUT JAPAN Co.Ltd.ので、条件次第では単身者でも育児が可能となった。すべては子どもの利益の為に、という所に集約される。

 さて、私もそろそろ年齢的に生殖モラトリアムに終止符を打たなければいけない。タイムリミットは約一年*5。困ったなー。

 

最後に、

自分の理想とする形を叶えた夫婦を見つけたのでご紹介。

www.bengo4.com私がやりたいのはこれなのです!!!!!

 23歳の時に望んだことは、法律婚を選ばずに、効力のあるオリジナルでカスタム自由な結婚契約書をつくること。今のパートナーと共生を始めて五年目。子供もいないし共働きだしで必要性に迫られず時間が経ってしまったけれど…。私の国家試験と夫の裁判がひと段落したら、このご夫婦に会いに行きたい!もちろん契約内容は異なるし、私たちの場合は性的マイノリティ要素が絡むので、LGBTsの相談実績のある行政書士を探したいところですが…。

 

▼他にも事実婚や婚姻制度の面白い記事を紹介。






 

以上、近況報告でした。

今年は私と夫の友人が集ってのお祝い会😊ありがとうございました~

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*1:想定外の他人、という部分を強調したい。認知機能が低下してから出会った見知らぬ第三者に人格や生活歴の是非を判断され人生を決められてしまう場合もある。代弁者の選定は時に悩ましい

*2:添い寝ができれば人生に悔いはないみたいな価値観がある

*3:


Elgar - Salut D'Amour ( Love Greeting )

*4:


Isabelle Ciaravola and Alexandre Riabko / la Dame Aux Camellias

*5:ミレーナ:子宮内黄体ホルモン放出システムの効果は原則五年間https://whc.bayer.jp/mirena/faq/index.html

年越し

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先週「吉田寮行くべきじゃん」「そうだな」となったので、今、京都。吉田寮で年越しします

友人と一年ぶりに再会し、アヒルを紹介してもらい(写真)


白山湯♨️
賀茂(京野菜バイキング)
グランディール(パン屋)
不二乃(豆腐屋)
まるき製パン(来店三回目)
などに遊びに行きました


年明けたら、実家に帰り、来週からは出張🏢✈️


本当はもっと書きたいことありましたが(昨年みたいに映画レビューしたかったが)時間に余裕がないので、ここらへんで失礼します

みなさま、良いお年を!
(良いお年にしましょうね)

転職してすぐに失業したけれどなんとか落ち着いた人生に戻った

半年で仕事を辞めてしまった

わりと手厚く送別会をやってもらったのに、今年2月に入社した会社を半年で退職してしまった。理由は幾つかあるが、挙げるとすれば

・労働契約と違うことが多かった(休日出勤が強制、夜間外来の対応をする可能性が出た)

・部署が全員新人で、上司も指導者もSVもいなかった(けれど、もちろん、責任は重かった)

・結果、いろいろと判断に迷い、不燃焼と感じるケースが多かった

 

こんな感じ

で、5月くらいから通勤が辛くなってきて、体調崩す前に辞めようかなと考えだして、平日休みを取りながら公共職業安定所に通った

採用検討すると言ってくれた会社があったので、6月初旬に「辞めます」と宣言して、翌月には有給(半年勤務したので10日間)消化して退職の運びとなった

「労働者の権利だから有給はすべて使わないと」と部署の仲間が口を揃えて言ってくれて、急だったのにもかかわらず、私が担当していた仕事を全部引き継いでくれたのは有難かった

 

でも、検討すると言ってくれた会社から正式返事が待っても来なくて(笑)

次の仕事が決まらないまま、退職の日が来てしまい、想定外の無職となった

結局、7月中旬から再び、公共職業安定所に通い始めた

 

 

公共職業安定所(ハロワ)のお世話になりすぎた

雇用保険の仕組みを体感できて良かった

・相談を受ける立場から、相談をする立場になり、「相談する」スキルを得た

・週3回ほど通った

・本当は担当1人でいいんだけど、7人の支援員をローテーションしながら相談をした(相性の合う人とマッチングする目的と、面接援助の仕方に個性があることを学ぶ目的)

・4社不採用となった(犯罪被害者支援センターなど意気込んだけど書類選考で即落ちた)

・かなり自信を失いかけていた 

奨学金返済を一旦停止する手続きをした

・念の為、職業訓練校を受験して合格していた

・加えて、公務員試験の面接日が決まっていた

・専門実践教育訓練給付*1雇用保険の資格要件を満たした離職1年以内の者又は在職者について、新たな資格取得に要した教育費用の最大60%が還付される)を申し込むことにした

・そこでようやく担当支援員を1人に定めた

・準備なしで面接したり自己流で職務経歴書を書くのをやめて、きちんと指導を受けたら1社受かった

 

 

9月入社が決まった

・面接後は、眼鏡がかなり汚れていたことに気づかず帰宅して落ち込んだ

・けれど、採用されてホッとした。精神が軌道修正できた感じがした

・それからはずっとドラクエ11をしている(裏ボスまでクリアして現在リメイク8をプレイ中)

・入社して1周間で、海外赴任が決まった(早速パスポートを取得した)

・受給要件に当てはまったので再就職手当を申請した(私の場合は30〜40万出るようだ)

・夫の扶養から抜けた(事実婚なので、社会保険の扶養に入れてもらっていた)

 

2ヶ月間、扶養に入ってみたことへの振り返り

・「扶養」に抵抗があったので、はじめは健康保険と国民年金の全額免除をうけようと思っていたんだけど、夫と同一世帯で世帯収入があるため、免除がうけられず。扶養に入る以外に選択肢がなかった

・諸手続きが夫名義となって、夫不在では問い合わせする権利もなくなりつらかった

・無収入なのに住民税徴収日はやって来るのでつらかった

・財布別で生活費を折半していた頃とはガラリと生活が変わり戸惑った

 

・一切頼らず、すべて貯金でやりくりする選択も浮かんだ。でも「頼っていいよ」と言ってもらえた。そこで、悩みに悩んで夫に提案したのは、食費と水光熱費(生活費)を頼ることだった。私用で使う物品や交際費は貯金から崩した

・「主婦は私には向いていないのでニートになります」と主張していた。ニート(家事手伝い)くらいの気持ちで過ごそうと思っていた

・なぜかというと、家事や育児を担う主ふ業が、業務内容としても対価の見えづらさからしても重労働だと感じているので、その役割を主体的に担える自信がなかったからだ

・でも、時間に余裕があるし、何かしないと申し訳なくなってきて、積極的に家事全般をやっていた(調理だけは今まで通り手を抜いていたが)

・家庭内労働は、「愛」という名の下でのやりがい搾取の温床というか、労働価値が見えづらいので、家庭内の力関係が揺らいだり主ふ側の精神的な不安定に繋がるのではと体感した

・とはいえ、夫は、常時態度を変えずに接してくれたので救いがあった

 

・ただ、誰かのお金に依存して(養われて)生きていく時間がいつまで続くのか…夫の金ありきで生きることになるのか…二者関係内で立場が弱くなっていく気がして怖くなっていた… 

・つまり扶養に入ったことで、精神的に不安定になっていた

・扶養義務という形の苦行(大黒柱という責任感が生じて離職しづらい不自由さ)(稼ぐという役割を一方的に任せられることの不平等さ)を担う*2ことになった夫に申し訳なくて、どうすれば対価を支払えるか悩んだ

 

『役割』*3を交代できない関係性は不自由だ

「扶養されること」の対価は「家事労働や相手のケアをすること(癒やしやセックス含め)」ではなくて、「相手が困った時に、今度は自分が相手を養えるような経済力をもつこと」ではないかと思うようになった。ちゃんと職を見付けて、キャリアアップして、夫が失業した時に支えられる収入を得たいと思うようになった。夫が私を経済的に(時々精神面も)支えてくれたように、これからは私も経済的に強くなりたいと思った

怪我や病気、死別や離別のリスクは高齢になるほど付き纏うものだからこそ、「一方しか稼げない/家事が出来ない」という状態は避けたい。「臨機応変に助け合える」状態を目指したいなと改めて感じた

どんな役割も交代しあえる関係性こそが、自由で対等に近い力関係だと感じる

もちろん、お互い頑張ってもどうしようもない事態も起こるだろうし、その時には、周囲にSOSを出したり、社会保障(公的扶助含め)をどんどん活用していきたい

 

www.amazon.co.jp(知人の紹介で知った本だけど買っていない…)

www.amazon.co.jp

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(読書中)

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(家事労働や愛という名の搾取に異議申し立てた作品でもあったけれど、コミカルな作風と演出で多くの人の心を掴んだ、原作漫画も面白い)

www.gentosha.jp(男も母になれるー取り替え可能な役割論。大島弓子作品おもしろい!)

 

 ************ *******

 

こんな感じの夏でした

毎年この時期が誕生日なので近況報告記事を書いているんだけど、今年は職探しや新しい環境に適応することに精一杯で、誕生日どころではなかった…

でも、お祝いのメッセージや贈り物(花束、オーダーメイドのマグカップ、お菓子、化粧品など)嬉しかったです

 

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ありがとうございます

26歳になりました

20代前半までは年上の知人・友人から「我が子」「孫」扱いされることが多かったけれど、20代半ばになって「姪っ子」扱いされることが増えた気がして色々と楽になってきた

 

親は、私が「誰かの為でなく、自分の為に生きていること」が嬉しいようだから「毎日、自分の人生を楽しく生きてるよ〜」って報告メールをしておいた

会話するうちに、「そういえば、出産予定はあるのかな」「日本の未来が」とおもしろいこと言われたので「あなたは日本の未来のために私を出産したの?!違うでしょ(笑)」って返しておいた

 wow…wow…wow…wow…

 

とはいえ、ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム*4)を装着して3年が経ったので、2年後(28歳)には、ミレーナを「外す(妊娠を望む)」か「継続装着する」かを選ぶタイミングが来る(ミレーナは最大5年間、ホルモン効果が持続するので入れっぱなし状態なのです)

 

そもそも、妊娠できる体かもわからない(これは男女共に)。それに流産というリスクもあるので、「出産できる」を前提に話がすすむのもおかしいことではあるけれど

もし、自分の肉体を使った生殖*5を生涯望まないと決めたら、永久避妊(卵管結紮手術)という選択や、里親制度やそれに準じた方法を利用する選択も浮かんでくるかな、とか

すこしだけ、悩む時間も増えた気がする

強制避妊状態(モラトリアム期間)が出来たお陰で深刻に悩まずに済んで助かっていたんだけどね…

この先2年で、考えがまとまるといいな。今は勤め仕事だけで精一杯という感じだけど

まずは、海外赴任をなんとかクリアするところからだな〜がんばります

※短期赴任なのですぐに日本に帰ってきます 

 

 

 

>去年の誕生日付近に書いた記事

kmnym.hatenadiary.jp

 

 おしまい

 

*1:

*2:これは私ならではの価値観やリスク思考かもしれない。「家族を養っていく責任感」を、生きがいやメリットと捉える男性の存在もあることだし。そして実際に夫が「扶養する立場」をどう捉えていたかは正直不明である

*3:家庭内分担「家事」「育児」「稼ぎ」役割だけでなく、「母」「父」「子」や「大人」「幼児」役、「リーダー」「補佐」役などなど

*4:

minacolor.com

*5:他の子宮に外注できるなら是非頼みたい