人生、添い寝にあり!

添い寝の伝承

年越し

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先週「吉田寮行くべきじゃん」「そうだな」となったので、今、京都。吉田寮で年越しします

友人と一年ぶりに再会し、アヒルを紹介してもらい(写真)


白山湯♨️
賀茂(京野菜バイキング)
グランディール(パン屋)
不二乃(豆腐屋)
まるき製パン(来店三回目)
などに遊びに行きました


年明けたら、実家に帰り、来週からは出張🏢✈️


本当はもっと書きたいことありましたが(昨年みたいに映画レビューしたかったが)時間に余裕がないので、ここらへんで失礼します

みなさま、良いお年を!
(良いお年にしましょうね)

転職してすぐに失業したけれどなんとか落ち着いた人生に戻った

半年で仕事を辞めてしまった

わりと手厚く送別会をやってもらったのに、今年2月に入社した会社を半年で退職してしまった。理由は幾つかあるが、挙げるとすれば

・労働契約と違うことが多かった(休日出勤が強制、夜間外来の対応をする可能性が出た)

・部署が全員新人で、上司も指導者もSVもいなかった(けれど、もちろん、責任は重かった)

・結果、いろいろと判断に迷い、不燃焼と感じるケースが多かった

 

こんな感じ

で、5月くらいから通勤が辛くなってきて、体調崩す前に辞めようかなと考えだして、平日休みを取りながら公共職業安定所に通った

採用検討すると言ってくれた会社があったので、6月初旬に「辞めます」と宣言して、翌月には有給(半年勤務したので10日間)消化して退職の運びとなった

「労働者の権利だから有給はすべて使わないと」と部署の仲間が口を揃えて言ってくれて、急だったのにもかかわらず、私が担当していた仕事を全部引き継いでくれたのは有難かった

 

でも、検討すると言ってくれた会社から正式返事が待っても来なくて(笑)

次の仕事が決まらないまま、退職の日が来てしまい、想定外の無職となった

結局、7月中旬から再び、公共職業安定所に通い始めた

 

 

公共職業安定所(ハロワ)のお世話になりすぎた

雇用保険の仕組みを体感できて良かった

・相談を受ける立場から、相談をする立場になり、「相談する」スキルを得た

・週3回ほど通った

・本当は担当1人でいいんだけど、7人の支援員をローテーションしながら相談をした(相性の合う人とマッチングする目的と、面接援助の仕方に個性があることを学ぶ目的)

・4社不採用となった(犯罪被害者支援センターなど意気込んだけど書類選考で即落ちた)

・かなり自信を失いかけていた 

奨学金返済を一旦停止する手続きをした

・念の為、職業訓練校を受験して合格していた

・加えて、公務員試験の面接日が決まっていた

・専門実践教育訓練給付*1雇用保険の資格要件を満たした離職1年以内の者又は在職者について、新たな資格取得に要した教育費用の最大60%が還付される)を申し込むことにした

・そこでようやく担当支援員を1人に定めた

・準備なしで面接したり自己流で職務経歴書を書くのをやめて、きちんと指導を受けたら1社受かった

 

 

9月入社が決まった

・面接後は、眼鏡がかなり汚れていたことに気づかず帰宅して落ち込んだ

・けれど、採用されてホッとした。精神が軌道修正できた感じがした

・それからはずっとドラクエ11をしている(裏ボスまでクリアして現在リメイク8をプレイ中)

・入社して1周間で、海外赴任が決まった(早速パスポートを取得した)

・受給要件に当てはまったので再就職手当を申請した(私の場合は30〜40万出るようだ)

・夫の扶養から抜けた(事実婚なので、社会保険の扶養に入れてもらっていた)

 

2ヶ月間、扶養に入ってみたことへの振り返り

・「扶養」に抵抗があったので、はじめは健康保険と国民年金の全額免除をうけようと思っていたんだけど、夫と同一世帯で世帯収入があるため、免除がうけられず。扶養に入る以外に選択肢がなかった

・諸手続きが夫名義となって、夫不在では問い合わせする権利もなくなりつらかった

・無収入なのに住民税徴収日はやって来るのでつらかった

・財布別で生活費を折半していた頃とはガラリと生活が変わり戸惑った

 

・一切頼らず、すべて貯金でやりくりする選択も浮かんだ。でも「頼っていいよ」と言ってもらえた。そこで、悩みに悩んで夫に提案したのは、食費と水光熱費(生活費)を頼ることだった。私用で使う物品や交際費は貯金から崩した

・「主婦は私には向いていないのでニートになります」と主張していた。ニート(家事手伝い)くらいの気持ちで過ごそうと思っていた

・なぜかというと、家事や育児を担う主ふ業が、業務内容としても対価の見えづらさからしても重労働だと感じているので、その役割を主体的に担える自信がなかったからだ

・でも、時間に余裕があるし、何かしないと申し訳なくなってきて、積極的に家事全般をやっていた(調理だけは今まで通り手を抜いていたが)

・家庭内労働は、「愛」という名の下でのやりがい搾取の温床というか、労働価値が見えづらいので、家庭内の力関係が揺らいだり主ふ側の精神的な不安定に繋がるのではと体感した

・とはいえ、夫は、常時態度を変えずに接してくれたので救いがあった

 

・ただ、誰かのお金に依存して(養われて)生きていく時間がいつまで続くのか…夫の金ありきで生きることになるのか…二者関係内で立場が弱くなっていく気がして怖くなっていた… 

・つまり扶養に入ったことで、精神的に不安定になっていた

・扶養義務という形の苦行(大黒柱という責任感が生じて離職しづらい不自由さ)(稼ぐという役割を一方的に任せられることの不平等さ)を担う*2ことになった夫に申し訳なくて、どうすれば対価を支払えるか悩んだ

 

『役割』*3を交代できない関係性は不自由だ

「扶養されること」の対価は「家事労働や相手のケアをすること(癒やしやセックス含め)」ではなくて、「相手が困った時に、今度は自分が相手を養えるような経済力をもつこと」ではないかと思うようになった。ちゃんと職を見付けて、キャリアアップして、夫が失業した時に支えられる収入を得たいと思うようになった。夫が私を経済的に(時々精神面も)支えてくれたように、これからは私も経済的に強くなりたいと思った

怪我や病気、死別や離別のリスクは高齢になるほど付き纏うものだからこそ、「一方しか稼げない/家事が出来ない」という状態は避けたい。「臨機応変に助け合える」状態を目指したいなと改めて感じた

どんな役割も交代しあえる関係性こそが、自由で対等に近い力関係だと感じる

もちろん、お互い頑張ってもどうしようもない事態も起こるだろうし、その時には、周囲にSOSを出したり、社会保障(公的扶助含め)をどんどん活用していきたい

 

www.amazon.co.jp(知人の紹介で知った本だけど買っていない…)

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(読書中)

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(家事労働や愛という名の搾取に異議申し立てた作品でもあったけれど、コミカルな作風と演出で多くの人の心を掴んだ、原作漫画も面白い)

www.gentosha.jp(男も母になれるー取り替え可能な役割論。大島弓子作品おもしろい!)

 

 ************ *******

 

こんな感じの夏でした

毎年この時期が誕生日なので近況報告記事を書いているんだけど、今年は職探しや新しい環境に適応することに精一杯で、誕生日どころではなかった…

でも、お祝いのメッセージや贈り物(花束、オーダーメイドのマグカップ、お菓子、化粧品など)嬉しかったです

 

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ありがとうございます

26歳になりました

20代前半までは年上の知人・友人から「我が子」「孫」扱いされることが多かったけれど、20代半ばになって「姪っ子」扱いされることが増えた気がして色々と楽になってきた

 

親は、私が「誰かの為でなく、自分の為に生きていること」が嬉しいようだから「毎日、自分の人生を楽しく生きてるよ〜」って報告メールをしておいた

会話するうちに、「そういえば、出産予定はあるのかな」「日本の未来が」とおもしろいこと言われたので「あなたは日本の未来のために私を出産したの?!違うでしょ(笑)」って返しておいた

 wow…wow…wow…wow…

 

とはいえ、ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム*4)を装着して3年が経ったので、2年後(28歳)には、ミレーナを「外す(妊娠を望む)」か「継続装着する」かを選ぶタイミングが来る(ミレーナは最大5年間、ホルモン効果が持続するので入れっぱなし状態なのです)

 

そもそも、妊娠できる体かもわからない(これは男女共に)。それに流産というリスクもあるので、「出産できる」を前提に話がすすむのもおかしいことではあるけれど

もし、自分の肉体を使った生殖*5を生涯望まないと決めたら、永久避妊(卵管結紮手術)という選択や、里親制度やそれに準じた方法を利用する選択も浮かんでくるかな、とか

すこしだけ、悩む時間も増えた気がする

強制避妊状態(モラトリアム期間)が出来たお陰で深刻に悩まずに済んで助かっていたんだけどね…

この先2年で、考えがまとまるといいな。今は勤め仕事だけで精一杯という感じだけど

まずは、海外赴任をなんとかクリアするところからだな〜がんばります

※短期赴任なのですぐに日本に帰ってきます 

 

 

 

>去年の誕生日付近に書いた記事

kmnym.hatenadiary.jp

 

 おしまい

 

*1:

*2:これは私ならではの価値観やリスク思考かもしれない。「家族を養っていく責任感」を、生きがいやメリットと捉える男性の存在もあることだし。そして実際に夫が「扶養する立場」をどう捉えていたかは正直不明である

*3:家庭内分担「家事」「育児」「稼ぎ」役割だけでなく、「母」「父」「子」や「大人」「幼児」役、「リーダー」「補佐」役などなど

*4:

minacolor.com

*5:他の子宮に外注できるなら是非頼みたい

添い寝フレンドの記事に自己解釈を添えてみる

素敵なソフレ記事を発見しました。

全文は以下の通り。赤文字は私のツッコミです。


>ソフレとは「添い寝フレンド」の略で肉体関係はなく、添い寝をするだけの男女関係のことを言います。

⇒?! 男女関係に限らず、性別・セクシャリティを問わずソフレ関係は成り立つのではないでしょうか。(肉体関係の有無については後述してます)

>でも実際、「それだけで満足できるの?」「男と女が一つのベッドに寝て何もないなんてありえない」なんて声も聞こえてきますよね。
⇒そうなんですよね〜。「性的接触」に繋がってしまう人/相手との関係性/状況は確かにあると思う。けれど同時に、「性的接触」に繋がらずに添い寝だけで完結する場合もあると言えるんじゃないかな。

 

>今回はそんな気になる「ソフレ」関係を持ったことがあるという男女にお話を伺いました。そして実は「一緒に寝るだけじゃない」ことが発覚したんです!
⇒そうだそうだ!もっと言ってくれ!

 

1,ソフレは家族と居るような安心感を得られる

>「小さい頃、お兄ちゃんと一緒に寝てたんですけど、ソフレはそんな感覚なんです」とAさん(22歳)は話します。
>Aさんは先月まで同じゼミの友人とソフレ関係にあったそうです。飲み会の後、終電のなくなったゼミの男友達を家に泊めたことがきっかけだといいます。「飲み会の後って一人暮らしの家に帰るのが寂しいじゃないですか。で、お互い恋人もいなかったのでちょうど良かったんです」。
>ソフレがいると、このようなちょっとした寂しさを埋めあえるようですね。

⇒「家族」が「安心できるもの」かには個人差があるけれども、プライベートな空間で他人が無防備に側にいてくれる(自分が無防備で居られる)という安心感は大きいね。私が経験したソフレ関係も、バイトの帰り道、家に立ち寄ったことをきっかけに、なんとなく始まって、独りぼっちの心細さをやわらげてくれていた。他人は自分ではないこと、死への漠然とした不安、あるいは心的外傷の奥底に触れるというような、「根源的な寂しさ」にリンクするのかもしれないとも感じた。

「あなたって猫みたい」「ふらっと現れたと思ったら、安心した顔で寝て、ふらっといなくなる」と言われていたけれど、言い当て妙だった。家族というよりは猫愛に近いのかもしれない。

 

 

2,ソフレはすぐに関係解消もできる

>Kさん(20歳)はバイト先の先輩がソフレだったそうです。⇒私もそうだったよ!
>「私に彼氏ができたのでソフレ関係を終わりにしました。ソフレだった先輩のことは別に好きとかそういうんじゃなかったので…すんなり終わらせることができました」。

>ソフレはそもそも恋愛感情を抱かない人との間だからこそ発生する関係性なんですね。
>そのためお互いに恋人ができた、といった理由で簡単に関係を解消するケースや自然に消滅するケースが多いよう。後腐れなくすむのは、ソフレのメリットと言えそうです。

⇒わかります。後腐れない。私も、特に約束をしたわけでもなくお互いに納得できるタイミングがあり関係解消をした。それからは、添い寝はしないけれど良い友人として関わりが続いている(その後、一度だけ、精神的に参ったとき我が家を訪ねてきて、添い寝したら、結果元気になって、故郷に戻っていったことがあった…笑)。

添い寝のできる恋人関係は成り立つだろう。ただ、「恋人」を求めてしまったら、ソフレという関係性自体は破綻してしまうかも。「恋愛感情」「恋愛関係」と一線を引いているというのは、確かにある。

「後腐れないセックスフレンド(これも素敵な友人関係だと思う)」ではセックス(あるいは性欲処理)が目的だけど、ソフレに関しては、目的に添い寝があるというよりは、「居心地がいいから、自然とそうなった」みたいな結果論という印象がある。「添い寝をしたくてたまらないから」ではなく。

 

 

3,ソフレは理想の友達以上恋人未満の関係を保てる

>男性の意見もご紹介します。⇒いいね!どんと来い!
>「友達以上恋人未満って言葉よく聞くけどまさにそんな感じ」。
>Cさん(19歳)はソフレとの関係をそう表現します。一緒に寝ているわけですから、友達以上、でもお互いに恋愛感情はないので恋人未満、ということ。

>「もともと高校の後輩だったんだけど、大学が同じで、仲良くするうちに…相手は好きな人がいるみたいでよく相談にも乗りますよ。普通の友達よりは信頼されてるのかな」。
>大学生になると広く浅い人間関係が広がることもありますよね。そんな中、ソフレは深く信頼できる友達にもなりうるんですね。

⇒この表現はしっくりこない。深い信頼という部分には共感するけれど。「恋人」が関係性の延長線上にも、可能性としても無いことが前提だから安心できるというか。

「恋人未満」と語ってしまうと、「恋人」が「フレンド」よりも上位のように思えて違和感がある。私の感覚としては、「フレンド(友人と呼べる関係性)」が人間関係の中の土台であるため。

 

 

4,ソフレは自分本位で動ける

>Yさん(21歳)にとってソフレのメリットは「お互い干渉しない」点だそう。


>「1人は寂しいんだけど、前にすごい束縛する人と付き合ってて。疲れちゃったんですよね。好きな人だとずっと気にかけちゃうじゃないですか。その点ソフレは便利です。相手に気を使わないので」。
>Yさんはソフレである男友達が昼間何をしているのかまったく知らないといいます。
>普段はお互い干渉せず、寂しいときにだけ添い寝する、という関係はたしかにお互いに都合がよく、気楽そうです。

⇒うーん。逆に、「自分本位で動けない関係性」とはなんなのか。束縛前提の恋愛関係が自分には不適切だったなら、「自分本位で動けて、干渉しあわない」恋愛関係やNOを言える恋愛関係を模索していく方向がいいのでは。「お互い干渉しない関係性」は個が尊重されて心地の良いものだけど、ソフレに限定されないと思われます。

 

 

5,ソフレはうしろめたくない

>「肉体関係になっちゃうと、なんか悪いことしてる気分になると思うんですけど、ソフレならただ隣で寝るだけなんでうしろめたくないんです」。⇒ちょっとわからない。
>Mさん(20歳)はもともと寝つきが悪く、なかなか寝れないことに悩んでいましたが、ソフレができたことで熟睡できるようになったそうです。⇒まさにこれ。何よりも熟睡効果がある。
>「誰かが隣にいるっていうだけで安心するんです。ものすごく落ち込んだ日に会うと、ああソフレいてよかったなって。1人だと寝れなかっただろうなって感じます」。⇒うんうん…。
>相手との関係がうしろめたいと癒されませんよね。その点、ただ添い寝するだけ、という割り切り方は精神的に楽なようです。

 

⇒何を「うしろめたい」と思うかは、個人差が大きいかな。世間の常識を気にする人もいれば、個人的な経験や価値観を押し付けて、自分や他人に呪いをかけてしまう人もいるかなと。私としては、肉体関係は全然うしろめたくないし、むしろ性を謳歌しているビッチを格好いいなと思います。

それに、肉体関係がなくたって、添い寝関係自体をうしろめたいと感じる人ももちろんいると思う。相手ありきのことでもある。自分を必要以上に縛り付ける必要もないかなと。ただ、「大切な人」「恋人や配偶者(友人とは異なった契約を結んでいる人)」がいる場合に「相手が嫌がることをしない」を軽視したくはない。「相手が嫌がること=うしろめたい言動」という判断ができると、より良いのでは。

 

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>いかがでしたか。

⇒素敵な記事とインタビューをありがとうございました。そして、突然の自己解釈によるお目汚し、失礼致しました。

 

>ソフレという新しい関係性にはいろいろなメリットがあることが伺えました。
>いろいろな人間関係を楽しみたいですね。(modelpress編集部) 

⇒その通りですよね。「人間関係を楽しむ」という選択肢のなかに「ソフレ」があるといいなって。もしも、添い寝をし続けるなかで、「セフレ」や「恋人」になりたくなったら、違和感を言語化しながら、きちんと相手と話しあって関係性の変化を面白がってもまた一興かもしれません。望むものや利害が一致するか試行錯誤しながら、時には譲り合えずに破綻してしまっても、オリジナルな人間関係を模索することを諦めずにいたいなって思います。

 

 

 

 

さて、ここからは、よくある意見についての見解、そして、添い寝アンケート(2016)や添い寝作品(2016〜2017)の紹介をします!

「男は、女性と添い寝したらセックスを望んでしまうから、添い寝のみは無理だと思う」について

 

これについては、異性愛者か否かや個別のセクシュアリティ、自他のスペック等が関係してくると思うので正解はなさそう。「女性であれば誰でも欲情してしまう」人もいれば、「女性の年齢や容姿によって欲情するか変わる」人もいるだろう。「性欲を他者に抱かない(あるいは共有しようと思わない)男性」や「性欲処理については二次元や偶像を好む男性」もいることだし。

とはいっても、マジョリティとされる(本当にマジョリティかはわからんが)、異性愛者で性欲の強い男性からすると、“「性的対象になりうる女性との添い寝」には、セックスへの期待をどうしてもしてしまうらしい。相手が嫌がらなければ、性的アプローチをするだろう”という意見もよく聞く。もちろん女性にも性欲はあるので、添い寝したらムラムラしてしまうという人というのは性別問わないのだろう。

まとめると、『セックスへの期待が発生しない添い寝関係(非性的な添い寝)』と『時々セックスもするけどそれが絶対条件ではない添い寝関係ー性的行為後に添い寝が約束されている(性行為を含む添い寝)』の2パターンがあるかなと個人的に考えている*1。今回の記事は前者メインだったけれど、後者の「性関係を含む添い寝関係(セックスも楽しむけど、第一に添い寝も楽しむ)」も、全然あると思う。添い寝できる人とのセックスは安心度も高いということもあるし、どちらが本物かとか素晴らしいだとかの格付けはせずにいたい。

 

 

そこで、性自認男性(身体の性は問わず、自分を男性だと認識している人)に聞いてみた


Q,他者と毎日一つの布団で睡眠を取れるか(添い寝できるか)?
A,348人が回答(2016年9月ツイッター調査)
------------------------------------------------------------
41%誰が相手だろうと毎日添い寝はきつい
08%誰が相手でも添い寝できる 
14%わからない
 
 
 
 
 以上の結果になったのが面白かった。案外、添い寝はできないようだ。
なんでこんな調査(?)をしたのかというと、仲良い男性とデートしてたまにセックスもする過程で、「添い寝だけ無理」と断られた経験をしたことがあるから。(相手のNOという意志や価値観を尊重すべきとはいえ、添い寝LOVEの私にとってあれほど辛いことはなかった)
 
 毎日だとキツイとか、一人でないと休めない・無意識に気を遣ってしまう、という意見もあった。あるいは、「相手の肉体(背丈や肉付き)が自分の肉体とあわないと、添い寝は厳しいだろう」というフィジカルな問題も。「抱きにくい抱きまくら」では眠りづらいという感覚に近いだろう。
男性から、「あなたは何を言ってるの?男なら毎日女性と添い寝&エッチしたい生き物だと思うよ?」と異性愛者代表をするかのように言われたこともあるけど、実際はもっと多様な添い寝観があると思うんだよね。
 
結論として、セックスよりも添い寝のほうがマッチングが難しいのではないでしょうか?!
 
 
 

最後に、最近読んだ『添い寝』描写(があった漫画)の紹介

  

1.押見修造『ぼくは麻里のなか』(添い寝描写は最終巻:9巻)

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エッチな内容でドキドキします。女の子可愛い。押見先生は、人間の表情を描くのが本当に巧いのでそれも含めて楽しめます。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』のあとがきで、「僕は吃音症だったからこそ、漫画家(表現者)になれた」とカミングアウトされているのにも納得。ネタバレ記事は読まないほうがおすすめ。けれど、大体想像はつくので読んでも大丈夫かも笑

 

 

2,よしながふみ『大奥』(添い寝描写は最新巻:14巻)

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大奥 | 白泉社

 

 

 

 

  

 

amazonレビューで、「性を踏みにじられる(あるいは否定される)苦痛の描写に、いつも泣いてしまいます。これは、物語の中だけでなく、現実にも潜んでいるのかもしれません。それに、気付かないふりをしていても、この作品で言い当てられたような衝撃を受けます」という文章があって、今回紹介した14巻はまさにそれを描いています。

その苦痛が、添い寝によって安らいでいく描写がたまらなくて、ワンワン泣いてしまいました。歴史SFとしても、史実に忠実で、飽きることなく面白い。

 

3,渡辺ペコ『1122(いいふうふ)』(添い寝描写は1巻)

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あらすじは、上の画像の通り。不倫公認の夫婦の物語で、主人公夫婦はセックスレス(以前夫からのお誘いを断ったことを忘れて自己中になっている妻の描写にリアリティを感じた)。夫は愉快に婚外恋愛をしているんだけど、妻は諒承していて人間関係も円満。添い寝しながら、「この人(妻)に欲情はしないけど、子供の頃飼ってた猫みたいで愛おしい」と安心する描写も。(2020年追記:完結しています。まとめ読みしたい方、我が家へどうぞ!)

 

 

 

ということで、長くなりましたがおしまい。

最後に言いたいことは、「性暴力のあるところに添い寝なし」。読んでいただいて、ありがとうございました。😂

 

(以下ネットで見つけた関連記事)


*1:「セックス目的のために添い寝する(添い寝が道具になってしまう)」のは別次元のものと考える。2020年追記:仲良しで毎日一緒に寝るセックスレス夫婦を添い寝フレンドと名付ける流れがある。その場合はセックスの代替として、親密さの象徴としての添い寝という解釈もできるだろう。

十年の月日とカミングアウト

 2007年。当時15歳の私の毎晩の日課は、インターネットの大海を泳ぎ、似たような悩みを抱えたお兄さんお姉さんのブログを読むことだった。セクシュアルマイノリティ(≒LGBTs)に関することは特にそうだった。私は自分の言葉を持っていなかった。

 ある日、生理痛が重いという理由で中学校を休んだ。産婦人科受診した帰り道、大事件が起こった。何の脈絡もなく、外の景色を眺めていた母が、「私もさ〜、、、同性の先輩のこと特別に感じて大好きな時代もあったな〜。」と、私をさらっと言葉で抱きしめたのだ。「…へぇ。そうなんだ。」としか返せず、目を合わせることもできず、助手席で滲み出る涙をこらえた。沈黙しか選べなくて、自宅へ戻ろうとする軽自動車のエンジン音だけが耳に響いた。10年前のことなのに、それを今でも思い出す。15歳。私には、特別な存在と思える女の子がいた。それをかしこまって伝えたことはない。だからこそ、距離感を測りかねていた、それでもその日恐れながら一歩踏み出してくれた、母の不器用な勇気を、今でも思い出す。反抗期ということもあって対話なんて出来る状態ではなかったけれども、彼女は信頼できる人間かもしれない、と感じた瞬間だった。

 2017年。久々に帰省したら、50歳を過ぎた母が「トランスジェンダー」と書かれたメモを壁に貼っていた。驚いて、「これ、どうしたの」と聞いたら「TVで当事者の声を初めて聞いた。存在を忘れたくない」という。私は沈黙せずに、「忘れないで。」と、語ることができた。当事者か非当事者か、強調することはないけれど、当たり前のようにお茶の間で話題にできるようになったことが嬉しかった。10年前と比べて、LGBTsという言葉が一部の層以外にもようやく認知され始めたのだなと実感する。

 

 

異性愛者が「結婚」「出産育児」「種の保存」などでしか性愛や自己を語れないのだとすれば、私たちはもっと「悩む」べきだったのかもしれない”

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今年、出版10周年となる『カミングアウト・レターズ』(RYOJI・砂川秀樹編著)。

(リンク先にある感想文を一部引用させていただきます。)

 私は異性愛者ですが結婚せず子供もいない女です。
これから自分が結婚して子供を連れているビジョンも浮かばない人間です。
(中略)
好きでもないのに将来の安定や親の為に結婚できるほど打算的にもなれない私は子供を産める肉体的なタイムリミットが近づいてきた最近、特に焦りを感じていました。
そんな時にこの本のなかの村上剛志さんへ送られたお母様の手紙のくだりにあった
「あなたの遺伝子は、どこかの誰かが引き継いでいてくれるから、自分の血を引く子にこだわらなくてよい」という引用文を読んで、とても気が楽になりました。

 

いつか言わなきゃ、いつか言わなきゃ、と、思いながらも、言えないまま、ここまで生きてきました。
この本には、そんな「いつか」を経験した子どもと親が、或は、生徒と教師が、自分がゲイであること・自分がレズビアンであることを語った「いつか」のことを、思い返しながらやりとりした手紙が収められています。

 こんな自分だけど、あなたと一緒にこれからも生きて行きたい。
 どんなあなたでも、あなたと一緒にこれからも生きて行きたい。
 そんな風に互いを想いやり、確かめ合い、新しい関係を、これまでの関係を、これからも生きていくこと。
 カミングアウトをするということは、大切な誰かと一緒に生きていくことを考えるための、行為であり、プロセスである。そんなことが、この本には書かれています。

 この本手紙を書いた人たちは、あなたにとっては他人かも知れないし、あなたの家族に、或は友だちには、こういう“問題”を抱えている人は、なかなか“いない”かも知れない。けれども、これらの手紙は、確かに、いつかの僕へ、そして、いつかのあなたに向けて書かれた手紙でもあります。

 LGBT当事者の方は勿論ですが、特に、お子さんをお持ちの方・いつか子どもを育てたいと考えている方には、読んで頂きたい本です。

 

 私を変えた本、『カミングアウト・レターズ』(2007年出版)。

 この本は、上京してはじめて出会った、「セクシュアルマイノリティの人権」について問題提起しているアライ*1のお兄さんに紹介してもらったもの。すぐに図書館で借りて、クリスマス近くに、自宅で一人でこっそりと読んだ。たいした暖房器具もなく、真冬で凍えるほど寒い部屋だったのに、いい意味で興奮してしまって、体内が活発に動き出したのを感じた。読了後、すぐに携帯を取り出して、お兄さんに連絡をした。自分について、カミングアウトしたわけではない。内容は覚えていない。ただただ、「ありがとうございました」と泣きながらメールをしたんだと思う。19歳。それから視界が開けた。憑物が落ちたかのように。

 

 「カミングアウト」は、「すべき」ものだと強制される/するものではないし、したからと言って偉いとかすごいという訳ではない。告白自体を、おそれる人もいるし、容量オーバーする人もいるから、慎重にならざるを得ない側面もある。内容によってにはカウンセラーなど専門家ではないと対応しきれない告白もある。秘めていたほうがお互いにとって良いことだってあるかもしれない。だとしても、自分が一緒に生きていきたいと思える相手に、あるいはこれからの未来を生きていく若者に、自分が抱えてきたものを懸命に伝えようとする人の勇気に、敬意を払いたい。そして、それを静かに受け取って、その秘密を自分の胸の内から零さずに守れる人でありたいと思う。

 

Q.今日この記事を書こうと思ったきっかけ

A.先週、「いいな」と思えるサイトを見つけたこと。

NPO法人バブリングさんのブログ内にある『カミングアウトストーリー』。

 セクシュアリティのことはもちろん、それだけではなく、障害やご病気、マイノリティ要素を持つ自分の人生、それに伴う葛藤や選択が、人生の数だけ、語られている。特に、カミングアウトする本人と身近な他者との対話形式で綴られた記事は、読み終えるのに時間がかかった。何年もかけて関係性や自分自身が変化したり徐々にやわらいでいく描写が、こそばゆかった。「告白(カミングアウト)」するかどうかはタイミング次第であるけれど、代わり映えのない日常を諦めなければ、小さな関係でもそれを疎かにしなければ、目の前の相手との力関係に気付いて改めていければ、得られるものがありますようにと、私は祈る。何事も、始めるのに「遅い」ということはないと信じて、この先も、他者と関わり続けたいなとも思えた。自分の歩幅で、今出来ることをゆっくりやっていけたらいいねえ。

 

*1:LGBTレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の当事者ではない人が、LGBTに代表される性的マイノリティを理解し支援するという考え方、あるいはそうした立場を明確にしている人々を指す言葉。「同盟、支援」を意味するallyが語源。

女性限定シェアハウスが面白そうだ

 先月マンションの更新をした。夫は携帯を持ってないため賃貸契約ができず(保証人にもなれず)、結果、私が世帯主として事務手続きを担当している。

 上京して八年になるけれども、「同じ家に二年以上住み続ける」ことは今回が初めてで、あるゆることが、穏やかに収束したんだなあとしみじみ感じる。以前の私にとって「家」というのは、寝床に過ぎなかったけれど、いろんな「家」を経て、現在の私にとっては安全で安心できる生活拠点となった。同居している相手との相性が良いのかもしれないし、私自身の心境が変化していったのかもしれない。

 とはいえ、元々飽き性ではあるので、引っ越したい気持ちもムクムクと湧いてくる。近所の気になるお店は制覇できそうだし、散歩コースも幾つも開拓したし、近隣区はサイクリングした。スーパーの品物の並びも覚えたし、真横にあるコンビニ店員の名前と顔も一致するようになった。

 「引っ越し、したいねー」と語らうけれど、なかなか夫の腰が上がらない。ひとり暮らしのときならパパっと不動産屋に行って部屋決めて荷造りして行動しちゃうんだけど、相手を無視して引っ越したりお郷に帰るわけにもいかない。

 単身なら、東京に拘らずにどこへでも飛んでいったかもしれない。鎌倉や、京都あたりの物件情報を眺める日もある。東京のこと全然知らないくせに、八年住み続けている事実が重くて窮屈で、東京じゃない場所に逃げ出したいというのが本音ではある。ただ、相手の仕事の都合もあるし、都内しか選択肢がないのが現実だ。うーん。都内なー。家賃高いんだよな。

 

 近所に別居して暮らすという手もある。あるいは同マンションにそれぞれ部屋を借りるとか。同居は絶対ではない。お互いシェアハウス運営したっていい。

 

 

suumo.jp

 昨日、台東区の小規模なシェアハウス物件を見つけた。

 ここに、女友達2〜3人で住めたらどんなに楽しいだろう、と思った。

 部屋は狭いけど、トイレ各階にあるし、シェアすれば生活費計3万位で激安だし。

 ただ、女性の定義は不明。

 (女性=性自認女性なのか戸籍上女性なのか見た目女体であればいいのか等)

 もし興味ある人(最低1人は面識有りが望ましい)いたら連絡ください。笑